乳がん、私の場合は・・

両胸乳がん、片方は副乳がん
片方はHER2タイプホルモンマイナス ステージ1
自身の記録を兼ねて書いていきます。

細胞診

さて、決断の為の細胞診です。


エコー画面を私の方に向けてくれて、見やすいようにしてくれました。

ほんとに小さい嚢胞の為、技師さん達も探すのに苦労してました。

「あっ、これかな?」

泡のような物がみえました。

「刺しますね」

とった瞬間、泡が消えるのが分かりました。

と、これを3回繰り返しました。


なんでもない事は先生や技師さんには分かってたはずなのに、私が納得するのならと、調べてくれたんだな。と思いました。

よし、左は部分切除にしよう。

心は決まりました。


その日は、術前オリエンテーションを受けて終わりました。

執刀医と初対面

一通り検査が終わり、いよいよ執刀してくれる先生と顔合わせです。

この日も、家族の方と来て下さいと言われてたので、旦那さんにも来てもらいました。


PHSで呼ばれて中に入ると、マスクをしてる女の先生が。

はじめまして。よろしくお願いします。

カルテをチラチラ見ながら、体をこちらに向けて顔を見て説明してくれます。

あー、この先生もいい先生だ。


以下、術前検査の結果です。


右側の二つのシコリは硬癌、ki67low、核グレード1、ルミナールA

(この結果が、術後にHER2になってしまいました)


左側は乳頭腺癌、ki67は中ぐらい、核グレード1、ルミナールA


左のki67の数値は中くらいだけど、ルミナールAでいいのだろうか?

「核グレードが1だから、ルミナールAでいいでしょう。両胸全摘が希望みたいですが、左は端の方にあるので、部分切除でも、乳房の形は変わりません。なんにもない綺麗な乳房を切ってしまうのはしのびないです。

身体の負担も少しでも軽い方がいいし、小葉ガンでもないし、部分切除でも、大丈夫ですよ」

それでも、迷ってる私に先生は

「では、このエコーに写ってる、小さい嚢胞、3個に針を刺して調べてみましょう。これがなんでもなかったら、部分切除でいきましょう」と提案してくれました。


「次回までに再建のDVDを見ておいて下さいね」

細胞診と形成の先生の予約を入れてもらい、診察は終了になりました。


その日はその後、腹部エコーと、肺活量の検査をして終わりました。

バコラ生検

本日はバコラの日。


検査の前に診察がありました。

先日の綺麗な先生です。

「MRIの所見では、リンパに移転はないようです。右側の2つのシコリはやはりつながってるようなので、全摘がいいと思います。左は部分切除で大丈夫かな」

右側の全摘については、最初のクリニックの先生にも言われていたので、そっかという感じです。

紹介状にはICLを持つものもある。と記載されてたし、むしろ、小葉ガンだったら、両方全摘で、同時再建をしてもらおうと考えてました。

小葉ガンは片方に出来ると、対側の乳にも出来やすいみたいで、局所内再発を心配しながらいるより、すっぱり切ってもらおうと。

まあ、すでに対側にも、ガンが出来てるんですけどね。

その旨、先生に伝えると、

「私はね、残せるものは残した方がいいと思うのよ」

と、優しく言われました。

そうなのか…

とりあえずバコラ生検の結果でまた考えよう。


検査の始まりです。

部屋には若い技師さんと、ベテランの先生、看護師さんがいました。

若い技師さんが担当してくれるようです。

まずは右側。

エコーを見ながら局所麻酔をして、太い針を刺しているのですが、奥の方にあるのか、硬いのか、なかなかシコリにヒットしないようです。

麻酔してるけど、なかなかの痛さです。もう一本麻酔を追加してもらいました。一旦抜いて、仕切り直しです。

2回目のトライ。グリグリ。うーんなかなかヒットしない。再び針を抜きました。

「ちょっと、取りづらい位置にあるので、変わりますね」

ベテランの先生にチェンジです。

次は1回でヒットしました。さすがです。

次は左です。

左は脇の近くにあり、血管や神経が集中してる場所にあるようです。

どこから刺すか、2人で、画像を見ながら相談してます。

「ちょっと待ってて下さいね。今、作戦会議をしてますから」

作戦会議の結果がでたようです。

バコラ生検だと、針が太く血管を傷つけてしまう。

バネ式で、○○先生の持ってる細い針を使ってやりましょう。

○○先生に針を貰って来ます。

若い技師さんが部屋を出て行きました。

しばらくして、針を持って戻ってきました。程なく○○先生とおぼしき人が入ってきました。50代ぐらいの学者風の男の先生です。

うーん、高校のときの理科の先生に似ている。

「僕がやろうか?」

○○先生にチェンジです。

難しい位置にあるのに、正味3分ぐらい。あっという間に終わっちゃいました。

「少しはお役にたったかな?」

と颯爽と部屋を出ていく後ろ姿が素敵でした♡

男の人は若いのに限る。と、断言してる私ですが、お医者さんは別だなと、実感しました。

バコラにかかった時間は1時間。

頑張りました。