乳がん、私の場合は・・

両胸乳がん、片方は副乳がん
片方はHER2タイプホルモンマイナス ステージ1
自身の記録を兼ねて書いていきます。

手術当日 その1

ついに、手術日を迎えました。

手術の開始予定は11時半。

両胸&再建なので、5時間の予定です。

7時半頃、主治医の先生がやってきて、

腫瘍の場所やメスを入れるラインにマジックで体に印をつけていきました。

「直接インプラントをいれるのでなく、従来とおりエキスパンダーを入れる事にしたので、脇から切りますね」

ちょっと残念でしたが、ホッとした気持ちの方が大きかったです。

後は壊死しない事を願うばかり。


次は形成の先生の診察です。

ん?先生1か月でヒゲ生やしたのかな?と思ったら前回とは違う先生でした。

エキスパンダーを入れる事になったから、先生交代したのかな?

診察室には、主治医の先生も来ていて、形成の先生と一緒にいろいろ説明してくれました。

ほんとに、いい先生だ。

後は手術前の胸をいろんな方向から写真を撮っておしまいになりました。


次はセンチネルリンパの注射です。

左側、部分切除は腫瘍脇に1本。

右側、全摘は腫瘍を取り囲むように3本打ちました。

痛いよーと聞いていたから覚悟していったので、思ったよりは大丈夫でした。


部屋に戻ると、旦那さんが来ていました。

手術中は家族の方が来て下さいといわれてたので、休みをとってもらったのです。

5時間、長いですがよろしくお願いします。


時間になりました。

手術着に着替え、歯を磨いて、紙パンツに履き替え、いざ出陣です。

自動ドアの向こうには20室ぐらいの手術室がありました。

私は7番手術室です。

扉が開いて、たくさんの人がテキパキと作業をしてるのが見えました。

あれよあれよという間にベッドに寝かされ、シートをかぶされ、覚悟を決める暇もありません。

マスクが降りてきて、手の甲から麻酔が入ります。腕が重くなってきた。

「手術が始まったら、この麻酔は足に移しますね。ゆっくり深呼吸をして下さい。はい、もう1回…」

これが、手術前に聞いた最後の言葉でした。

手術前日

一か月、経ちました。

入院は手術の前日です。キャリーバッグをひいて、1人で病院に向かいました。

部屋は4人部屋で、私の到着と同時に1人の方は退院していきました。

あとの2人は5日前に手術が終わったお姉様方です。

2人とも、とても元気で、明後日には退院予定だそうです。

休日だった為、従来なら前日にやる、センチネルリンパ術の注射や、診察は手術当日にやる事になりました。

麻酔科の先生の説明は、一か月前に済ませてありました。

なので、とくにやる事もなく、お姉様方に手術の様子などを教えてもらい、バブル時代の武勇伝などを聞いたり、楽しい入院初日を過ごしました。

いよいよ明日は手術だ!

手術前、最後の診察

今日は最初に形成の先生の診察がありました。

部屋に入ると、30代ぐらいの男の先生がいました。

エキスバンターとインプラントを見せてもらいました。

で、でかい!

「あのー、これは大きいサイズの方用ですよね?」

「あっ、これはかなり大きいサイズです。」

あー、よかった。

って、何がよかったんだろ?


うんうんと、うなずきながら触診したり、定規で測ったりして、再建までの手順を説明してくれました。

「と、これは通常通りの方法です。

もう1つ方法があって、エキスパンダーを入れずに直接インプラントを入れる方法です。これなら手術も1回で済みます。このサイズならいけます」

???つまりコンパクトサイズってことね。

でも、とても魅力的な手術だと思いました。

先日の主治医の先生の話で乳頭と皮膚は残せそうだと聞いてました。

安全性はどうなんだろう?この後の先生の診察の時に聞いてみよう。


主治医の先生の診察です。

形成の先生の話、魅力的な話ですが、安全性は大丈夫なんでしょうか?

うんうんとうなずいて、

「左は脇なので、脇を下に切ります、傷は目立たないでしょう。右の全摘の方はどう切りましょう。前から斜めに切ると、傷跡は目立ちます。脇を切れば傷は目立ちません。ただ、脇からきると、血流が切った端まで届かなくて乳頭や皮膚が壊死してしまう可能性がでてきます」

壊死?!傷跡が目立ってもいいので、壊死しない方でお願いします。


うーーん。うーーん。先生はものすごく考えはじめました。

「どうやって切るか、どの方法で再建するか、手術までに形成の先生と話し合って決めておきますね」


はい。おまかせします。

一番いい方法でお願いします。


手術前、最後の診察はこんな感じでした。

手術は一か月後です。